被削材情報
ISO
P
被削材 - 工具鋼
合金鋼は、主成分の鉄だけでなく、炭素含め多様な元素から構成されています。これらの元素は、特性向上の為に1.0%-50%の割合で意図的に添加されます。
添加される元素には、マンガン(最も一般的)/ニッケル/クロム/モリブデン/バナジウム/ケイ素/ボロンがあります。
改善・向上される特性:
強度/硬度/靱性/耐摩耗性/耐食性/高温硬度
(これらの要素を達成する為には、熱処理が必要となります。)
被削材 - ステンレス鋼(フェライト/マルテンサイト)
ステンレス鋼は、クロム含有量10.5%以上の合金鋼です。
ステンレス鋼は鋼の特性と、耐食性が求められる際に用いられます。クロム含有量の違いにより、ステンレス鋼と炭素鋼に分かれます。
保護されていない炭素鋼は、空気や湿気に触れるとすぐに錆びてしまいます。
ステンレス鋼の種類 (ISO P種)
ステンレス鋼成分には大量のマンガンが用いられてきました。
マンガン入りステンレス鋼は、ニッケル入りステンレス鋼の様にオーステナイト構造を保持し、ニッケル入りに比べ低価格です。
ステンレス鋼の種類 (ISO P種) - 結晶構造による分類
・フェライト系ステンレス鋼は一般に、オーステナイト系よりも優れた工学的性質をもっていますが、クロムとニッケル含有量が少ない為、耐食性が低下してしまいます。
・マルテンサイト系ステンレス鋼は、フェライト系やオーステナイト系ほど耐食性はありませんが、非常に強くて丈夫であり、また機械加工性が高く、熱処理によって硬化させることができます。(焼き入れ、磁気性)
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